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2004年05月

2004年05月27日

絶対評価による学校間格差

絶対評価による学校間格差、やっぱり。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040526-00000002-mai-l14

「授業中、居眠りしていても5を取れたよ」
「体育は実技が出来れば、ほぼ全員が5」
横浜市内の県立高校に今春入学した男子生徒(15)は友人と中学校時代の成績の話をしながら、学校によるつけ方の違いの大きさを実感した。 成績評価が全体として甘くなり、学校間のばらつきが目立ち始めたのは、個々の生徒の到達度をみる絶対評価が02年度に導入されてからだ。

絶対評価は個々の生徒に即した評価につながると期待された。
ところが、県教委によると、県内の公立中を今春卒業した生徒の中で「5」を取った割合に、市町村間で最大7倍の格差があった。毎日新聞社の調査でも、横浜市立中145校のうち教科によっては最大45倍の学校間格差が判明している。


栄区のある市立中校では、「5」の割合が4割を超えたそうです。つまり、だいたいクラスの半数は「5」。以前なら「5」は7%だったのですから、大幅な成績のかさ上げになっています。
学力低下という批判をかわすためなのか、入試の調査書を有利にするためなのか、とりあえず親を安心させておこうとしているのか、いずれにしても、昔の基準で自分の子の成績表を見るのは、危険です。

投稿者 edupark : 10:30 | コメント (0) | トラックバック

2004年05月01日

公立学校の指導力不足教員

asahi教育ニュースより

授業をきちんとできなかったり、子どもの意見をまったく聞こうとしなかったりして、都道府県・政令指定都市の教育委員会から「指導力不足」と認定された公立学校教員が、03年度は481人だったことが文部科学省のまとめでわかった。02年度より192人増えた。指導力不足認定の人事管理制度の整備と運用が各地で進んだのが増加の背景にある。

 文科省は、指導力不足の定義について(1)教える内容に誤りが多いなど教科に関する知識や技術が足りない(2)授業で板書するだけで質問を受けないなど指導方法が不適切(3)学級経営や生徒指導で子どもの意見を聞かず対話をしない――といった例を示している。

このうち、少なくとも定義の(1)については、それほどまでの知識不足が採用時点でわからないはずは無いと思うのですが。きちんと採用試験しているのか疑問です。

とりあえず、指導力不足教員から児童生徒を守る良い制度がやっと出来ました。研修後の現場復帰についても、慎重に検討されますことを。

投稿者 edupark : 10:37